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畳を知る

知っているようで
知らない畳のこと。

いつも身近にある畳のこと、あなたはどこまで知っていますか?
畳は日本の伝統的な家づくりには欠かせない床材です。
和室をイメージするとき、障子や襖と共にまず思い浮かぶ代表的なものの1つが畳ではないでしょうか。
知っているようで知らない畳のことをもっと知ることで、初めての発見や驚き、魅力を改めて知ることができます。
こちらでは「畳の基礎知識」、プロが教える正しい「畳のお手入れ方法」、弊社オリジナルの「防カビ・抗菌畳について」、そして畳が持っている驚きの力を知る「畳の豆知識」をご紹介します。

「畳を新しくする」
ことは新品との交換
だけじゃない?

「畳を新しくする」というと、皆様はどんな風景を思い浮かべるでしょうか?「古い畳を新しい畳に交換するだけじゃないの…?」というように畳を消耗品のようなイメージで思われる方が多いのではないでしょうか。もちろんいわゆる畳の「新調」も畳を新しくする方法の1つですが、その他にも方法があるのです。これを知ると消耗品というよりもリサイクル可能な物というのが分かり、畳に対するイメージが大きく変わるのではないでしょうか。

畳を新しく その❶
裏返し

現在使用している畳表を裏返して再利用することを「裏返し」と言います。
この方法は畳表の損傷状況にもよりますが、目安は設置してから2〜3年。畳縁は新しいものを使いますが、今の畳の畳表をそのまま使うため単純な「張替え」とは異なり、「リサイクルによる新調」と言えます。ただ、張替えしたい畳の表面に染みがなかった場合でも、裏返すと染みがあることもありますので注意が必要です。

畳を新しく その❷
表替え

現在の畳床をそのまま利用して、畳表だけをはがして新しいものに交換すること…これを「表替え」と呼びます。この方法は「裏返し」とは異なり畳表を新品の物に交換するので、畳自体を新調するのに近いイメージになります。
表替えを行う目安は5年〜10年の間隔で、一定の適した期間で交換を行うことが畳床を長持ちさせる秘訣です。

畳を新しく その❸
畳の新調

畳表、畳床、全体を作りかえること…いわゆる畳の交換(新調)です。
長く使っているうちに、畳を踏んだ時に沈んだり、表面がぼこぼこしている場合が出てきます。これは畳床が傷んでいるということなので「表替え」ではなく畳床も替えなければいけません。ただ、症状によっては、新調しなくても、補修すれば表替えですむ場合もあります。新調にするか、表替えにするか、まずは弊社にご相談いただき、一度現状を確認されてからどちらにするか判断されるのをお勧めします。どうぞお気軽にご相談下さい。

畳を良い状態で
長く持ちたい

さて、「新しく」した畳。香り・色・ツヤなど、畳独特な魅力を持っています。時間を経ることで香りは薄く、色は黄色に、ツヤも徐々になくなってくるものですが、できるだけ長く、良い状態で保ちたいものです。しかし、そのためには正しいお手入れ方法で畳を手入れする必要があります。「手入れ」と言ってもそれは普段される掃除のことになりますが、正しい知識でちょっとしたポイントを押さえるだけで、畳を良い状態で長持ちさせることができるのです。

お手入れ方法 その❶
納品直後のお手入れ

弊社でのPOWERS加工(防カビ・抗菌加工)を施工した畳の場合、何もしなくても良いのですが、一般的な普通の畳は固く絞ったぞうきんで拭いてください。

畳が青いうちはイ草が呼吸をしています。 そのため湿気がありすぎるとカビが生えるおそれがあるのです。
天気の良い日には窓を開けて換気をしたり、エアコンで除湿をかけたりすると、カビ発生の予防になるので良いでしょう。

お手入れ方法 その❷
日頃のお手入れ

濡れたぞうきんでたびたび拭くと、畳の表面に光沢がなくなってしまいます。
何か汚れがついてしまって水拭きしないととれない…というような場合を除いた日頃のお手入れ。実は畳の目に沿って掃除機をかけたり、乾いたぞうきんで拭きあげてあげるくらいが丁度良いのです。畳独特の青さは植物(イ草)由来の緑色。そのため自然とその色は変わっていきますが、日頃のお手入れ次第でツヤを保てます。庭木に水をあげたり手入れするのと同じで、あなたの畳も優しくお手入れしてあげて下さい。

抗菌畳画像1
湿気を溜め込んでしまい畳にカビが…

畳には色々な力が備わっていますが、ここで注目するのが水分を吸湿・放湿をしてくれる優れた調湿作用。この能力によって夏は涼しく、冬は暖かいというメリットを私たちにもたらせてくれています。

しかし、梅雨時期には逆に湿気を吸収しすぎてしまい、畳にカビが生えてしまうことがあります。濡らさない・湿気をためないのがもちろん重要ですが、それでも畳にカビが生えてしまった…という経験はありませんか?

自分でできるカビ対策

まずはカビの「予防」についてですが、自分でできる予防として
・こまめな掃除や換気。結露は工夫して改善する。
・除湿(季節を問わず湿気が多いと感じたらエアコンのドライ機能を上手に利用する)
・畳の上に敷物は禁物(室内の小物を整理し、風通しを良くする)
・観葉植物・水槽などは出来るだけ室外に出し、洗濯物は干さない。
などがあります。

また、弊社ではご注文の際にPowersAAS加工をお勧めしています!
下記で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

それでもカビが生えてしまったら…

1.まずよく乾かしてください。(乾燥しないとカビの落ちが悪く「シミ」になることがあります)
・窓を開けて風を入れます。
・湿気の多い場合には、エアコンのドライ機能を活用して乾かします。

2.乾かしてから畳の目に沿って時間を掛け丁寧に掃除機をかけてください。
畳の目に詰まったカビは歯ブラシ等で取ってください。

3.表面のカビを落としたら、お湯に酢を入れてよく絞った雑巾で畳の目に沿って拭いてください。
(お湯の方が早く乾きます。酢は殺菌性がありさらに表面に薄い膜を作ってくれ汚れにくくなります。)

これでOKですが、心配な方は布にエタノール(消毒用アルコール)を染み込ませもう一度拭いてください。
その後は換気とこまめな掃除を心掛けてください。

抗菌畳画像2
備後ムラカミの防カビ・抗菌加工…PowersAAS
※備後ムラカミは正規代理店です

住まいのカビや細菌は、アレルギーや喘息、水虫や足の臭いの原因になることも……
人の住む住宅から検出される菌は57種類、PowersAAS(パワーズアース)はそれらの菌に効果のある最先端の防カビ抗菌剤の「畳専用AAS(アース)」で加工を施した畳表です。

畳に使われているイグサには、空気浄化や温度調整など優れた機能がたくさんあります。
その機能のひとつとして湿気を吸収する性質もあるため、時にはカビが発生することも。
AAS(アース)は、そういった問題を解決、防止してくれる畳業界でも高い評価と実績のある優れた防カビ剤です。
PowersAASは既に防カビ抗菌加工を施した畳表で、特殊な技術を用いて畳専用AASを浸透させています。

抗菌畳画像3
  • 高い安全性と信頼性

    従来の抗菌剤は「毒で菌を殺す」仕組みですが、畳専用AASは「菌を無酸素状態にし死滅させる」全く新しい仕組みのため毒性がなく、住原病の原因となる有機ガスも発生しません。
    人や動物、環境に優しい抗菌剤です。

  • 防カビ・抗菌効果が長く続く

    従来の製品は溶出・気化させて効果を得るため、水分が多いと効果が続きませんでした。
    畳専用AASは非溶出型で、熱・紫外線・酸・アルカリ・有機溶剤で分解しないので効果が長く続きます。

  • 無着色・無臭、消臭効果もあり

    従来の抗菌剤は塩素系・アルコール系が一般的ですが、畳専用AASは塩素・アルコール不使用のため、無臭・無着色・低刺激です。また、皮脂や汗などの汚れが付着しても効果が落ちにくく、臭いの原因となる雑菌を除菌し繁殖を抑えることで消臭効果もあります。

  • 住居カビ57種を除去(700種以上の菌に有効)

    住宅には、高断熱住宅や冷暖房により湿気が多く、これによるカビが原因でアレルギーや細菌性の病気など健康を損なうことも。
    畳専用AASは「一般建築から検出される57菌」の全てを除菌・抗菌し、ダニ除けにも有効です。
    防カビ剤はJISが指定する5菌ほどに効けばOKとされていますが、畳専用AASはO-157,黄色ブドウ球菌等を含む700菌以上に効果のある画期的な防カビ・抗菌剤です。

畳にこんな力が!?

私たちの住生活で昔からいつも共にあった畳。
歴史の古い、日本や和を感じさせてくれる親しみ深い床材ですが、科学的な目線で調べると実は色々な能力を持っていることがわかっています。いつも私たちの暮らしの中で触れている畳に秘められた力とは?そんな豆知識をこちらでご紹介します。知ることで畳のことをもっと好きになって頂ければ幸いです。

畳の豆知識 その❶
空気の浄化作用

イ草表の畳は「天然の空気清浄機」と言われています。その理由は消臭・吸臭能力で広く知られている炭と同じく、スポンジのように小さな穴で構成された多孔質構造をイ草が持っているためです。イ草が持つたくさんの小さな穴が、空気中の二酸化炭素や窒素酸化物、ホルムアルデヒドなどの人体に有害な化学物質を吸着し、空気を清浄にする効果があります。

畳の豆知識 その❷
湿度の調湿作用

畳には水分を吸湿したり、放湿する調湿作用があります。これによって梅雨時期は、除湿効果を発揮してくれます。室内が乾燥してくると蓄えた適度な水分を空気中に放出するので、ある意味エアコン機能を持っているとも言えます。
そのため、夏は涼しく、冬は暖かいです。

畳の豆知識 その❸
弾力性

畳の中には空気が含まれている為、適度な弾力性があり、お年寄りや子供が転んでも怪我を しにくいので、安心です。小さな子供から大人までのびのびとくつろげます。また畳床(畳の芯の部分)の種類によっても畳のクッション性は変わってきます。

畳の豆知識 その❹
防音・吸音効果

畳はショックを和らげる力の他に、音や振動を吸収してくれます。
隣の部屋や階上がフローリングの場合はどうしても音が響きますが、畳の部屋は音を吸収して伝わりにくくしてくれます。
畳の方が下の階に響きにくいのです。オーディオやテレビの音なども和らげてくれます。

畳の豆知識 その❺
香りによる鎮静効果

畳のやさしい香り・色・感触が緊張をほぐし、集中力を持続させる効果があります。新しい青々とした畳のある部屋で感じるあの香りです。バニラに含まれるバニリンや、樹木と同じフェトンをはじめとしたリラックス効果をもたらす香り成分がイ草には含まれています。畳の部屋では集中力がアップする!という理由も、実はこうした畳が持つ力によるもののようです。

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